機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FERNANDES FV-80Kの全体調整と改造
今回は以前に手掛けたFERNANDES FGZギターの調整という記事を見たお客様より、同様の作業をご自身のFERNANDES FV-80Kにも全体調整と共に施したい!との事で、遠く北海道よりご依頼いただきました。

色々と今までに改造を施されていますね。
   IMG_2617.jpg
オリジナルではゴールドカラーの金属パーツが全てクロームカラーに変更されています。
FGIピックアップもSeumour Duncan製に交換されて、パッシブ仕様になっていました。

アーミングアジャスターの取り付けも四苦八苦された跡が確認出来ます。
   IMG_2614.jpg
取り付け穴は一度全て埋めてから、正しい位置に取り付けし直します。

ペグはオリジナルのゴトー製からGROVERペグに交換されていましたが、ヘッド厚が薄いためにナットが締まり切らずにグラついていましたので金属ワッシャーを挟んで取り付けし直してみました。
   IMG_2623.jpg
見た目的なNGが出た場合はヘッド裏に木材を貼って厚みを増す処理を行うか、ナットのオスネジ側を削るかという選択になるところでした。

指板とフレットエッジは定番の面取りを行っていきます。
   IMG_2619.jpg
交換されたピックアップ。
   IMG_2618.jpg
ブリッジのオクターブ調整(特に5弦)がズレていました。

トレモロスプリングは外側2本がESPのトーンスプリングのようですね。
   IMG_2615.jpg
内側2本は純正のようです。

コントロールキャビティ内の部品は色々と交換された形跡がありましたが、ピックアップセレクターの配線が間違っていたり、ヴォリュームポットは熱を加え過ぎていたり、ピックアップの配線処理はショートしそうな危険な状態だったり…
一通り全てやり直します。
   IMG_2616.jpg
今回はワイヤレス送信機ユニットの搭載も行いますので、ひとまず部品を全て外して木材だけにします。
   IMG_2620.jpg
ここから怒涛の切削加工が続きます。
   IMG_2621.jpg
搭載する送信機は以前にも行ったG30ユニットを使用します。
   IMG_2622.jpg
ケースから基板を取り出し、不要なジャックやスイッチなどを撤去して組み込み準備を進めます。
   IMG_2626.jpg
今回は二度ある事は三度ある?!という思いで切削用のテンプレートを製作してから加工しました。
   IMG_2629.jpg
導電塗料をはじめとしたシールド処理は行えないので、目止めの黒塗料を塗ってあります。
また、スライドスイッチの穴も開けたバックプレートも製作完了です。
   IMG_2632.jpg
ワイヤレスユニット用の電池を搭載するスペースを考えた結果、元々の9V電池スペースを拡張加工して単三バッテリー×2本を搭載できるようにしました。
   IMG_2639.jpg
バックパネルも作り直して2分割式に。
   IMG_2641.jpg
電池交換は小さいプレートのネジを取り外すと出来るようになっています。
   IMG_2640.jpg

突然作業が飛びますが、指板とフレットエッジの面取りも完了した状態がこれです。
   IMG_2646.jpg

コントロールキャビティ内部は導電塗料を塗って、ノイズ処理。
   IMG_2642.jpg
ワイヤレスユニット用の切り替えスイッチを搭載するために切削したり、細かい事を色々やってここまで来ました。

アーミングアジャスターも搭載して調整し直してバッチリ安定しました。
   IMG_2643.jpg
ヴォリュームポットとミニスイッチの位置関係はこのような距離感で。
   IMG_2645.jpg
ミニスイッチのレバーがヴォリュームノブから遠ざかる方向でワイヤレスユニットの電源ONになって信号がユニットに送られます。

ワックス掛けをして弦を張って調整して完成!
   IMG_2644.jpg
チューニングがドロップB(6弦からB-F#-B-E-G#-C#)ということで全体的に低めのサウンドで歪ませるとかなりヘヴィなトーンで気持ち良いライブギアとなりました。
今後はフレット交換やポジションマーク交換も検討されているそうなので、またその際も担当させていただけると幸いですね。

・全体調整・ノイズ処理 15000円
・バッテリーボックス切削増設加工 6000円
・ワイヤレスユニット内蔵加工 25000円
・ヴォリュームポット(CUSTOM CTS 500KA選別品) 1000円
・アウトプット先切り替えミニスイッチ 1200円
・3wayレバースイッチ 2000円


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