機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
ORIGINAL TL(Steve Morseスタイル)の作成
今回はパソコンがクラッシュした関係で作業前の写真が殆ど残っていないのが残念なのですが…

ボディ、ネックはおろか全てのパーツを調べて用意して持ち込まれたオリジナルギターの組み立て作業です。
元ネタはこれ!
All-Star Gear: Steve Morse's Frankenstein Telecaster
このSteve Morseが使用していたフランケンテレキャスターのようなスタイルで、更に自分の好みを加えた物を作りたい、との事でした。

ネックポケットもサイズが合わなかったのでテンプレートを作成して切削を行っていますが、既にネックを組みつけた状態ですね。
   10850774_549096848559432_689594664_n.jpg
少しずつ削っては修正してを繰り返して作成したテンプレート。
このテンプレートは加工途中写真なので、この後もブリッジ部分やコントロール部分を追加で切削していきます。
   10819028_549096851892765_647791498_n.jpg
これを使って複雑なピックアップキャビティを掘ります。

既にブリッジ部分の追加開口は済んでいますが、ピックアップ位置だけ開口されたピックガードもお持込みいただきました。
   587.jpg
弁当箱ザグリと呼ばれる長方形に掘る事は簡単ですが、出来る限り切削量を減らして木材を残したかったのでこのような仕上がりになりました。

導電塗料を塗って、ブリッジのスタッドポストも取り付け済みです。
テールピースには12弦ギターの副弦用の物を流用。
これもオーナー自らが探し出して用意されました。
   IMG_2720.jpg
元々のブリッジ穴などが開いていますが、ピックガードを載せたらこのように全て見えなくなります。
   IMG_2721.jpg
問題は、本来はテレキャスターのコントロールプレートが付く部分の穴がこのままでは見えてしまう事なのです。

そこで、TOMブリッジにピエゾ素子が組み込まれた物とROLAND GK-2Aを組み合わせて、ギターシンセも搭載する事で話を進めていました。
   588.jpg
せっかく内蔵するのであれば表からは配線すら見えないようにすべく、取り回しには気を付けます。
   589.jpg
ストラトキャスターのコントロールレイアウトを基本に、ヴォリュームとトーンという2ノブになるためノブ位置の打ち合わせ。
メタルノブの位置にヴォリュームが来るレイアウトに決まり、開口していきます。
   592.jpg
その他のレイアウトはストラトの基本レイアウトを踏襲です。
ピックガード裏にはアルミテープでシールドしつつ、配線をしていきます。
   IMG_2724.jpg
トーンノブはプッシュ/プルスイッチ付きになっていて、ノブを引っ張ると斜めに搭載されたシングルコイルがONになります。
   IMG_2725.jpg
ギターシンセはグラウンドだけ共通ですが、出力はマグネットピックアップ経路とは独立で配線されています。
   593.jpg
これだけピックアップがあるとコントロールは解りにくそうですが、Steve Morseモデルよりはシンプルに仕上がっています。
斜めに取り付けられたシングルコイルを除いた3つのピックアップがメインです。
ピックアップセレクターは3wayタイプなので、フロントハム、センターシングル、リアハムがそれぞれ選択され、ハーフポジションはありません。
それらのピックアップに対して斜めにスラントされたシングルコイルは逆相でONになるように配線されていますので、トーンノブを引っ張ると、ピックアップセレクターがどの位置でも必ずフェイズアウトサウンドとなって、少し軽やかなサウンドとなります。
   595.jpg

GK-2Aコントローラーはネジと両面テープでボディに取り付けしています。
   IMG_2722.jpg
ピックガードのエッジを少し落として、綺麗に収まるように処理しました。

TOMブリッジはネック仕込み角度の関係もあって落とし込みましたが、弦高調整は若干やり難いですね…
アンカーを打ちこむタイプになりますが、スタッドポストの上部にマイナス溝が切られているようなブリッジだったらもう少し調整しやすいかもしれませんが…
これはこれで調整したらやたらに動かないから良いかもしれません。
   IMG_2723.jpg

配線なども終わり、ネックを改めて取り付けて弦を張ってセンターの確認。
   596.jpg
当然のことながら問題なく、ほっと一息といった感じです。
   597.jpg

弦を張ろうとよくよく見たら…ナットがどうにも変で気持ち悪かったので外してみましたら…
ナット溝の両端に詰め物されてるし、中間部分はネックに接していない中空状態。
説明の上で、ナット溝底面は平面に加工してナットも新規で作成する事になりました。
   598.jpg
ペグもGOTOH SG381MGをお持込みいただきまして、取り付けのためのネジ穴は新規で開口しました。
(写真は開口前の穴無し状態)
   IMG_2719.jpg
ペグを取り付け、ナットも作成し、やっと弦を張った状態です。
   IMG_2734.jpg
サドルにかかる弦のテンションが弱ければ、テールピースの落とし込みも必要かなぁ、と心配していましたがひとまず問題なくギターシンセも反応していましたので、落とし込み加工はせずに仕上げました。
   IMG_2731.jpg
この完成状態まで来るのにとても時間がかかってしまいましたが…殆どはテンプレート作成と何度も繰り返す寸法測定の時間でした。
そこをクリアしたあとは比較的早く組み立てが進みました。
   IMG_2730.jpg
作業自体は物凄く大変でしたが…無事に納品も済んで一安心。
このギターがステージで使われる日が今から楽しみです。



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