機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FERNANDES JG-85S EVのブリッジ&ナット交換
以前にもFERNANDES JG-85の全体調整という記事を書いておりますが、今回はネックとボディが異なるニコイチ状態で持ち込まれたJG-85Sのブリッジとナット交換作業です。
   IMG_2966.jpg
純正のローラーサドル付きブリッジは既に取り外された状態で持ち込まれましたが、ここにWILKINSON by GOTOHのVS100を搭載したいとの事。
   IMG_2967.jpg
実は元々のスタッド間ピッチよりもVS100は0.4mmだけ外側に広いのです…
そんな僅かだと既に穴があいている状態ではドリルのセンターが出ませんので一度この穴を埋めてから正しい位置に開口する事になります。

更にブリッジのアームハウジングがボディと干渉するために、右側いっぱいに置いても切削前はブリッジのセンターがボディセンターと合いません。
(ブリッジがボディのセンターに対して左側に寄っています)
干渉しないようにボディ側の切削も行う事になります。
   IMG_2968.jpg

埋め木をして新たに開け直したスタッドアンカー穴。
より大きなサイズのドリルで開口するため、埋めた木材もすぐにゴミとなります。
   IMG_2970.jpg
↑まだこの状態ではボディ切削は行っていません。

アームハウジングと干渉する部分の切削やスタッドアンカー打ち込みは完了。
   IMG_2976.jpg
この後で裏側からトレモロのイナーシャブロックが干渉する部分の切削を行います。

そして今回最も大変だったのはこのLSRローラーナットへの換装でした。
いつものように溝加工して高さ調整すれば良いよね、と取りかかったら…
ナット溝底面はFENDERみたいにRが付いているし(ローラーナットの底面はフラット形状)、更にトラスロッドナットがナット側に飛び出している構造!!
   IMG_2978.jpg
ひとまずナット溝幅の加工を行い、底面に関してはナットを収めるために必要な深さを得る事に留めて2~5弦間はフラットになる程度に切削しました。
削るだけロッドナットが露出していくのです。

そしてこの状態でもローラーナットを取り付けねばならないので、ローラーナットの底部をヤスリで慎重に切削して逃げを作りました。
   IMG_2977.jpg
無事に取り付け出来てナット高さも合わせられました。
指板RとナットRが異なるので1&6弦は気持ち高めですが、これはフレット交換や指板R変更が必要になるので今回は致し方ない。
   IMG_2981.jpg
ネック幅よりもナット幅の方が広かったので、ナットの側面も少し削って収めています。
   IMG_2982.jpg

そんなこんなでやっと弦を張ってブリッジのフローティング調整も済ませました。
   IMG_2980.jpg
オイルフィニッシュのような風合いのギターですので、ワックスはかけすぎないようにしつつ、磨いて完成です。
   IMG_2979.jpg
サスティナー基板のミニトグルスイッチ切り替え動作が甘い症状が出ており、サスティナーが正常動作しない事が稀にあるので今後はその部分の修理でお預かりさせていただくかもしれませんが、ひとまず納品となりました。



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Custom Instruments & Repair
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