機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Sugi DS499/SHの全体調整・ノイズ処理
今回はMARIというバンドでも活躍するギタリストよりSugi DS499のメンテナンス依頼をいただきました。

   MARI Official Website
上記クリックでMARIのオフィシャルウェブサイトが開きます。

さて、そんなDS499ですが、一言で言って…とても完成度が高く丁寧に作られたギターだなという印象です。
   IMG_3328.jpg
ペグにはGOTOHのマグナムロック付きペグが搭載されていました。
多分SGL510だと思うのですが、上記Sugiオフィシャルサイトでは違う型番のペグで表記されていまして…
オーナーもユーズドで入手されたとの事なので交換された物なのかオリジナルなのかは不明です。
しかし、とても良いペグだと思います。

フレットエッジも指板エッジも丁寧な仕事がされていました。
   IMG_3327.jpg
フレットの末端処理で僅かに引っかかり感が気になったので、全体的にもっと滑らかに処理する事にします。

アルミ削り出しパネルと、塩ビ素材のピックガードが目を惹くモデルですが、ピックガードのエッジ面取り角度をアルミパネルと合わせてある細かさにも仕事の丁寧さが伺えます。
   IMG_3326.jpg
フロントにテレキャスタースタイルのシングルコイル、リアにはカバードハムバッカーという組み合わせですね。
   IMG_3325.jpg

ピックガードなどを開けてみると、キャビティ内には炭素系導電塗料がしっかりと塗り込まれており、とても好感が持てます。
   IMG_3329.jpg
しかし炭素系塗料なので、一度削り落して銅系フィラーの導電塗料で塗り直します。

パネルと接するネジ穴付近まで導電塗料を塗って、しっかりとシールド層で配線などのアッセンブリを包むように配慮します。
   IMG_3334.jpg

これは取り外したオリジナルのアッセンブリ。
   IMG_3330.jpg
電装部品は全般的にミリ規格の物が使用されていましたが、配線材は細く頼りないので交換する事にしました。
   IMG_3332.jpg
フロントピックアップはゲインを上げるとリアピックアップよりも早くハウリングをしてしまう、との事でした。

トーンノブを引っ張ると、ハムバッカーがタップされてシングルコイルになる配線がされていましたが…
   IMG_3331.jpg
ハムノイズキャンセルのためにふたつのコイルを用意しているのに、片方を使わないとなると…ノイズが増すのでパラレル配線になるように変更します。
こうするとシングルコイル系サウンドでノイズキャンセル能力はハムバッカーと同等なサウンドが得られます。

当初、音が伸びないポイントが気になる、との事でしたが、それもそのはず。
   IMG_3333.jpg
フレットが使用によって大きく摩耗してしまっていました。
これはフレットのすり合わせで対応しましょう!とご提案させていただき、GOが出ましたので…

フレットすり合わせをして、フレットも徹底的に磨いて仕上げました。
   IMG_3346.jpg

そして前後して、アッセンブリの組み直しです。
   IMG_3335.jpg
配線は全てBELDEN8503に変更してあります。
ガリや破損が出ていたヴォリュームポットやジャックもグレードアップした新品に交換しました。

フロントピックアップですが、どうもワックス含浸されていないように見えまして、それが意図しないハウリングの原因なのかもしれませんし、ピックアップを吊るしているネジに挟まれるスプリングが弱すぎて振動しているのが原因なのか…
   IMG_3337.jpg
ひとまずスプリングは経年で固まらないシリコンチューブに交換し、ピックアップはワックス含浸を念入りに行ってあります。
完成後に大音量でチェックしても意図しないハウリングは明らかに減少していたので、今までよりはストレスなく使用できるようになったと思います。

最後に弦高やオクターブピッチなどをしっかり合わせて完成です。
   IMG_3345.jpg
年の瀬の慌ただしい中での納品となってしまいましたが、新年の活動で安心して使用できると良いなと思っています。



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Custom Instruments & Repair
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mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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