機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON 1974Les Paul CUSTOMの全体調整・ノイズ処理
ヴィンテージギターとして扱われる年代になったGIBSON 1974Les Paul CUSTOMの全体調整・ノイズ処理です。

入手後すぐに当店へ調整作業に出していただいたのですが、全体的に汚れが酷くて、触るとネチョッとした手触り…
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触るのも気がひけるぐらい汚い部分もあったので、見た目の風合いを悪くしない程度にガシガシ磨きます。

ナットとフレットは交換されていました。
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ネックはボリュート付きのマホガニー3ピース構造です。
(この後の年代からメイプルネックになっていきます)
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フレットは錆びが浮いていて、販売店はフレットもボディもろくに磨きもせずに店頭に並べていたのかもしれませんね。
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ボディバックにはバックル傷などはありますが、木材が露出するほどの剥がれはなく良いコンディションでした。
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ゴールドパーツもここまでメッキが剥がれていると貫禄がありますね。
エスカッションのネジがサビサビで…取り外すのに一苦労です。
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セレクタースイッチのキャビティ壁面にスイッチ端子が接触しそうなこのクリアランス。
導電塗料を塗る事を考えると…ナットが緩んで端子が壁面に接したとすると音が途切れるので、何とかしないと心配な状態です。
   IMG_3785.jpg
ポット類はオリジナルでしたが、テールピーススタッドにつながっている弦アース配線が妙に弾力のあるハンダが乗らない線でして…ってプレーンの1弦が押し込まれているだけで全然つながっていない事に驚愕!
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コンデンサはERO製が搭載されていましたが、今回はアッセンブリは全て交換しますのでオリジナルパーツとしてそのままオーナーに保管をしていただきます。
(手放す際にオリジナルパーツがあるとマイナス査定が少なくなります)
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ピックアップはパテントナンバーデカール付きPAFで、前後ともオリジナルでした。
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セレクタースイッチキャビティは内壁の塗料を落とす際に、セレクタースイッチがもしも空回りした際に端子が壁面に当たりそうな部分を僅かに削ってクリアランスを確保しました。
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コントロールキャビティはいつものようにしっかりと配線作業を行います。
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スタッドアンカーが接着剤でも入れたのか?というぐらい硬くて全く抜けず難儀しまして…
アンカー縁から1mmの穴をキャビティへ向けて開口して配線を通しました。
テールピースポストを取り付けていると全く見えません。

TOMブリッジに定番の曲りも発生していまして、交換を必要とする状態でした。
   IMG_3786.jpg
手前が新品のGIBSONブリッジですが、このまま取り付けたら明らかに見た目が浮いてしまいます。
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こういう作業の場合に限り新品部品のメッキを落としたり、錆びさせたりと加工を行って取り付けを行います。
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左側が新品を加工したブリッジですね。
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ギターに取り付けて、サドルに弦溝も切って調整を行います。
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新品ブリッジをそのまま取り付けるよりは見た目の違和感は少なくなったかと思います。

フレットエッジの面取りも行っておりますし、弦高やオクターブもバッチリ合わせて完成です。
   IMG_3791.jpg
ワックスがけを行っているので、お預かり当初よりはツヤツヤしていますが、指紋が目立つようになりまして…
何度も何度もクロスで拭いてケースにしまいました。


ネックも細めで握り易かったのですが、(細めのネックは)やはり低音がすっきりした印象で、オケに混ざるとベースとケンカしないだろうな、と感じるサウンドでした。
ヴィンテージギターと言えども使えない物はダメだというオーナーなので、導電塗料も塗るしフレットやナット、ブリッジなど消耗部は遠慮なく交換されます。
ちゃんと使える状態になって納めさせていただきましたので、これからまた沢山使ってもらえると良いですね。



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