機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON CUSTOMSHOP ES-355の全体調整&ノイズ処理
今回は遠く福島県より郵送にてGIBSON CUSTOMSHOP ES-355の全体調整&ノイズ処理のご依頼をいただきました。
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ES-335はとても有名なギターですが、この355はレスポールで言うカスタムともとれるようなゴージャスな仕様になっています。
ラージヘッド、マルチプライバインディング、スプリットダイヤモンドインレイ、ゴールドパーツ…無言の説得力がある格好よさです。
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2015年製との事で、使用に伴う消耗などはほぼ無いような綺麗な状態でした。
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今回はセミアコースティック構造なので、ある程度は仕方ないとはいえ、少しゲインを上げたセッティングにするとあまりにハウリングが酷くて悩まれていたとの事。
内部にスポンジを詰めたり、Fホールにゴムシートを入れて塞いでみたりとされていたようですが、どれも効果は今ひとつだったようです。

お預かりして開けてみましたら、キャビティからホロー部分につながる大きな穴。
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これが59スタイルのES-335のようにセンターブロックががっつり入っていたら…と期待したのですが致し方ないので、他に出来る対策を考える必要がありますね。
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ピックアップは前後ともに57classicが搭載されていました。
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57classicはカタログ上はワックスポッティングされているとはいっても、しっかりガッツリは施されていない印象で、カバーとボビンの隙間も空間が多くあります。
今回は考えうるハウリング対策作業を全てお任せで担当させていただいたので、このピックアップもワックス温度を徐々に下げながらカバーの隙間までしっかり詰まるようにポッティングを行います。

そしてGIBSONで使われているこの1芯シールド線ですが、ハンダ付けや取り回しが悪いのか配線が振動するのか、ハウリングし易いと感じています。
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ヴィンテージ仕様に拘るならば交換しないのでしょうが、今回は目的が異なりますので遠慮なく交換します。

フロントピックアップのヴォリュームですが、真ん中の端子のハンダ付け忘れを発見。
配線を絡げてあるので音はひとまず出ていましたが…気持ち良くはないですね。
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トーンコンデンサはフロントとリアで数値が変えてありました。
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しかしこんな何十万円もするようなギターで10円もしないようなセラミックコンデンサというチョイス…
高音域の艶感と言いますか、大事な部分もばっさり無くなっちゃうように感じるので個人的には好ましく思えません。
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(セラミックコンデンサ自体はとても使い手のある部品なのですが、トーンコンデンサにはちょっと、という意味です)

そんなこんなで、ピックアップキャビティ内には導電塗料を塗って、ビグスビーブリッジに接続された弦アースの配線と共にグラウンドへ接続するようにラグと木ネジで固定します。
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こちらは念入りにワックスポッティングを行ったピックアップです。
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アッセンブリはいつものように予め組み立てておきますが、今回はジャックは保険を兼ねて交換しましたが、ポットやスイッチは再利用です。
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フレットや指板エッジはいつものようにしっかりと磨いて柔らかい手触りになっています。
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ハコのパーツ流し入れ作業は毎度のことながら集中力を要するので写真は無く…
部品取り付け後に、オーナーが施されていたスポンジやゴムシートも再設置しておきました。
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ナット溝深さを調整したり、細々とした事を積み重ねて完成!
しっかり梱包して発送させていただきました。

到着後に感想をいただきましたので、そのまま転記させていただきます。

無事、昨日届きました。
早速、バンドでスタジオに入りチェックしました。
結果、思った以上のハウリング対策効果が有り、大変満足しております。今までの苦労が嘘のようです。
メンバーもびっくりしていました。
さらに、ハウリング防止だけでは無く、ギター自体の出音も非常にクリアーに前に出る感じになり、演奏中もニヤニヤでした(笑)
今まで何本かリペアや調整に出しましたが、作業経過の画像や動画などを送っていただけるのは初めてでした、いつもブログを拝見していて、依頼してみたいと思っておりました。
しかし、距離が遠いので躊躇してましたが親身な対応や、仕上がりの音を聞いて思い切って依頼してみて本当に良かったと思ってます。
さらに依頼したい竿も何本か出てくると思いますので(笑)その時は相談させていただきます!

震災で慌しい中、本当にありがとうございました。
また宜しくお願いします。


確かに完成後のハウリングは少なくなったと思いますが、このようにお喜びいただけると頑張って良かったなと思いますね。
これからもどの仕事も全力投球で当たっていきますので、またお問い合わせいただけましたら幸いです。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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