機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER ROAD WORN 60s STRAT(?)の全体調整&ノイズ処理
今回はFENDERのROAD WORN 60s STRATだと思われるのですが、正確な型番が解らないギターの全体調整&ノイズ処理です。
(もしも詳しい方がいらっしゃれば、お知らせいただけますと加筆修正させていただきます)

使い込んだ風合いを再現したルックスに更に傷を足しているように感じますし、ピックガードも交換されていると思われます。
   IMG_3940.jpg
ROAD WORNシリーズのヘッドデカールは印刷塗り込みだったと思うのですが、このギターはデカール貼りで保護のクリア塗装も無しという、アメリカンヴィンテージシリーズのような仕上げでした。
   IMG_3943.jpg
ナット素材は樹脂系素材で、溝や外形が合っていなかったので、これはしっかりと調整していきます。
   IMG_3944.jpg
フレットは#6105というミディアムトールサイズの物が使用されており、摩耗も少なくてまだまだ安心して使用出来る状態でした。
   IMG_3942.jpg
フレットと指板のエッジは定番の面取りを行っていきます。

ネジ類はサビが酷くてネジ頭も潰れていましたし、ピックガード交換時にネジをインチからミリ規格に変更されているようで、今回はオーナーの希望でネジ類は新品に交換する事になりました。
   IMG_3941.jpg
ボディバックにも使い込んだ風合いが出た仕上げが施されていました。
トレモロスプリングはLaw Vintageの物が搭載されており、アームダウンのみのセッティングをご希望でした。
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ピックガードを外して、導電塗料を塗るためにキャビティ内の塗料を削り落していきます。
   IMG_3949.jpg
ピックガードを留めているネジ穴が複数開いているので、ピックガードを交換したのかな、と思う次第です。
フロントとセンターピックアップキャビティの間に「ROAD」と刻印がされているので、ROAD WORNシリーズのボディであるとは思われます。
   IMG_3950.jpg

ピックガードアッセンブリを見てみると、配線とセレクタースイッチ、ポットが交換されているようです。
   IMG_3947.jpg
回路も2トーンからひとつをダミーにしてマスタートーンへ変更されていましたが、今回はその仕様のままで部品交換して組み直します。
   IMG_3948.jpg
ひとまず一度全て取り外して、ピックガードを洗って脱脂しました。
この後でアルミシールドテープを貼り込んでいきます。
   IMG_3951.jpg
今回の作業時に持ち込みいただいたSeymour DuncanのSSL-1setにピックアップは交換していきます。
   IMG_3946.jpg
構造的に昔ながらのシングルコイルなので、アセテートテープと銅箔テープを貼ってグラウンドへ接続してノイズ対策をしていきます。
   IMG_3952.jpg
アッセンブリを組み直した状態はこちら。
   IMG_3954.jpg
ポットは選別したCTS製、ダミーだったトーンポット位置にはpush/pullスイッチ付きポットを配置して、ピックアップのON/OFF機能を入れています。
ノブを引き上げるとフロントとリアピックアップがONになりますので、テレキャスターのミックスサウンドのようなトーンが狙えます。
5wayセレクターの内側3ポジション位置では3つのピックアップが出力される状態になります。
   IMG_3955.jpg
トーンコンデンサはお持込みいただきました0.1uFのセラミックを取り付けました。
54年スタイルのアッセンブリになりますね。

アッセンブリを組む前にボディのキャビティには導電塗料を塗ってアース配線まで済ませておきました。
   IMG_3953.jpg
導電塗料が乾燥するまでに時間がかかるので、まずは導電塗料を塗っておくとその後の作業時間を有効に使えます。

ナット溝を調整し、外形も整えて磨きました。
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写真では伝わらない部分になるのですが、ナット溝の切り方で音の立ち上がり方は大きく変化します。

フレットや指板エッジも面取りを行って柔らかい握り心地になっています。
   IMG_3959.jpg

ピックガードやピックアップマウントのネジ類を交換して綺麗になるため、交換しないブリッジマウントスクリューは磨いておきました。
   IMG_3956.jpg
一本ずつ手作業でサビを落として、コンパウンドの番手まで磨いています。

ピックアップカバーやノブなどのプラスチックパーツも軽く焼けた感じの色合いの物をお持込みいただきましたので、色合いが揃っています。
   IMG_3958.jpg

最後に全体的に磨いて弦高などを調整して完成です。
   IMG_3957.jpg
お預かり時はご来店いただき、納品は郵送での対応とさせていただきましたが、納品後に嬉しい感想をいただけました。

「先日はストラト(ブラック)の調整を快く引き受けて下さりありがとうございました!
おかげさまで以前よりも鳴りが良く鳴りましたし、シングルコイルのノイズもほとんど気にならなくなりました。
フロント+リアのトーン切り替えスイッチはテレキャスのハーフトーンの様な感じを狙っていたのですが、まさに狙い通りの音でずっとその音のままで弾いています笑
今まで本格的な調整をどこかに依頼した事は無かったのですが、GREAMさんに依頼して本当良かったです!
また別にアコースティックギターの調整も今度依頼したいと思っておりますので、その時はまたよろしくお願いします。」


このように喜んでいただける事が仕事のやり甲斐ですので、大変ありがたいと思います。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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