機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON MV-Ⅱの全体調整&ノイズ処理
今回は何とも珍しいGIBSON MV-Ⅱの全体調整&ノイズ処理です。
1981年~1984年の4年間だけ作られた知られざるギターで、GIBSONがテレキャスターやストラト(MV-Ⅴ)を作ったらこうだ!というようなギターですね。
   IMG_4248.jpg
2ハムバッカーですが、ミニスイッチでコイルタップする事でネック側コイルが生きる2シングルとなります。

Candy Apple Red MetallicもGIBSONでは珍しいカラーですね。
   IMG_4260.jpg
ヘッド形状は角度付きでノンリバースのファイヤーバードスタイル。
   IMG_4251.jpg
ボディもネックも全てメイプルで作られているので、実は見た目以上に重量があります。
   IMG_4261.jpg
フレットとナットが交換されているとの事で入手されたそうですが、フレットエッジには引っかかりがあり、バリバリと引っかかる感じでしたので、これは面取り必須ですね。
   IMG_4250.jpg
国産のTOMブリッジに交換されていましたが、オリジナルは3ポイントトップアジャストTOMブリッジというタイプが使用されていました。
   IMG_4249.jpg
リアピックアップはポールピース自体がアルニコマグネットを用いてFENDERシングルスタイルの作りになっている新開発ハムバッカー。
フロントはヴェルベット・ブリックという名前のハムバッカーでしたが、なかなか情報が見つかりません。

ピックガードを開けてみると、3シングルのMV-Ⅴと共用のキャビティザグリが見受けられます。
   IMG_4252.jpg
塗装の下に炭素系導電塗料が塗り込まれていましたが、この個体に関してはグラウンドに接続されておらずラグ端子だけ残されていました…
   IMG_4253.jpg
ヴォリュームポットからジャックへつながるシールド線は、まさかの絶縁されておらずミニスイッチに絡みついています。
これではショートするのも必然なので、組み直し時にはしっかりと絶縁処理しましょう。
   IMG_4254.jpg
塗装の下にある炭素系導電塗料まで削り落してから、改めて導電塗料を塗っていきます。
   IMG_4255.jpg
アースラグ端子で確実にグラウンドへ接続します。

ピックガード裏側にはアルミシールドテープを貼って、アッセンブリを組み直し。
   IMG_4256.jpg
ハウリングが目立つとの事でピックアップを確認してみるとワックス含浸がなされていないようでしたので、この機会にワックスポッティングも行いました。

3WAYのピックアップセレクタースイッチは接点クリーニングを行い再利用を試みましたが、接触不良が出るので結果的にはこの後で交換となりました。
   IMG_4257.jpg
お持込みいただいたコンデンサの表示は0.01uFとなっていますが、実測0.023uFになっていましたのでひとまずこのまま使用する事にしました。

フレットエッジのバリも落として、面取りを行い、やっと柔らかい握り心地になりました。
   IMG_4259.jpg
全体的に手垢や汚れがこびりついていたので、コンパウンド入りワックスで汚れを落として綺麗にしています。
   IMG_4258.jpg
とても個性的なギターですが、いかんせん重い(笑)
サウンドはオールメイプルによるタイトでよく伸びる硬質なキャラクターですので存在感のあるサウンド、同社のRDなどにも近い雰囲気でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック