機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Fender CustomShop 60NOS(RELIC) Stratcasterの調整
今回はFender CustomShop製の60NOS(RELIC) Stratcasterの調整です。

   DSC05673.jpg DSC05674.jpg
アルダーボディにメイプルネック/スラブ貼りローズ指板に3プライピックガードという定番仕様ですね。

リアピックアップはオーナーによってseymour duncanのlittle'59に交換されています。
実はフロントピックアップもseymour duncanのANTIQUITYに交換されていました。

このネックの杢目は凄いですね。
バーズアイがびっしりと入り、立体的に見えます。
   DSC05677.jpg DSC05678.jpg DSC05686.jpg
2000年の5月にネックは加工されているのがスタンプで確認できます。

この写真には謎が隠されています!!

   DSC05682.jpg DSC05683.jpg
ネックエンドやボディのあちこちにRELICの刻印があるのに、フロントピックアップキャビティには60NOSの刻印もあります。
RELICとは言っても、ほんの少し傷が入っていたりウェザーチェックが入っていたりと、2010年頃のRELICと比べるとNOSに近いぐらいです。

刻印はどれも塗装の下にあるので、
「元々はNOSで作る予定だったけど、木材加工の初期段階で急遽RELICに変更したのではないか?」
という気がしています。

   DSC05689.jpg DSC05687.jpg
あちらこちらに「これでもか!」と言わんばかりにRELICの刻印が施されていました。


さて、次は電装系を見ていきましょう。
   DSC05681.jpg
little'59ピックアップは一般的なシングルコイルに比べて背の高さが高いため、奇麗に収まらずにいました。
   DSC05679.jpg DSC05680.jpg
これらのパーツは一度ハンダを除去してクリーニングしてから再度組みつけます。

リアピックアップの収まりが悪い=ピックアップキャビティの深さが浅い問題点の解決策として、オーナーと話をした結果、少しだけ掘り足すことにしました。
   DSC05698.jpg DSC05694.jpg
トリマーを使って6mm深く掘りました。
この裏側にはトレモロスプリングキャビティが掘り込まれていますので豪快には削れません。
ノギスで何度も測定して、その間の板厚は7mmになるように加工しました。
個人的な感想ですが、これが4mm未満だと急にペラペラなトーンになってしまうように思います。
ですのでピックアップや配線を無理なく収めるのに必要最低限な量で削っています。

部品は全てハンダをし直してあります。
   DSC05690.jpg DSC05691.jpg
黄色いワイヤーは1960年代のクロスワイヤーです。
ミッドの艶の出方が好きで今回は使いました。
グラウンドにはAWG18のOFC単線。
アウトプットの配線はリンディフレーリンのピックアップワイヤですが、これがまたきらきらした奥行きあるトーンで素晴らしいのですよ。
ハンダは2種類使い分けていますが、この種類は秘密。

ボディ側には導電塗料を塗り込みます。
   DSC05700.jpg
乾燥する前に撮影したのでまだ色が濃い部分が見受けられます。


ピックアップも問題なく収まって、ピックアップ毎の音量バランス調整もようやく出来るようになりました。
   DSC05706.jpg

ブリッジは普段はベタ付けだそうですが、今回は1音アップが出来るフローティング状態にセットしました。
   DSC05704.jpg DSC05707.jpg
ピックアップの高さ問題もあって弦高はかなり高めだったのですが、ブリッジアッセンブリも一度ばらして組み直して調整しまして、当初よりは低めの弦高になっています。


その他にも細々とした作業を沢山行っていますが写真が無いので指板のエッジ処理以外は割愛。
   DSC05702.jpg DSC05701.jpg
この左側の写真(白いポジションマーク)は一般的ストラトの指板エッジです。
Studio GREAMの備品ギターですが、ほんの少しだけ角を丸めてあります。
右側の写真(黄色っぽいポジションマーク)は今回の60ST。
フレットエッジと指板のエッジにやすりをかけて丸めてあります。
ネックを握った感覚が柔らかく細身に感じるので演奏性が向上します。
写真ではあまり伝わらないかもしれませんが、実際はかなり丸くなっています。



今後、使用して本当のRELIC処理がされていくとより恰好良いギターになっていく事でしょう。
またその時のメンテナンスが出来れば良いなと思います。


今回の調整内訳は、
全体調整&ノイズ処理(ボルトオンギター) \12000
ラッカー塗装 \1000
ピックアップキャビティザグリ \5000
でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom GUITARS & EFFECTS,Repair
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック