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機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON LP-REISSUE(ex/Heritage Cherry Sunburst)の全体調整・ノイズ処理
今回はGIBSON Les Paul REISSUEの全体調整・ノイズ処理です。

このギターは元々はHeritage Cherry Sunburstだったみたいですが、オーナー自らがトップリフィニッシュを行われたそうです。
   IMG_4783.jpg
味のあるクラックが格好良い仕上がりです。

このギターの配線やコンデンサなど電装系はご自身で交換されているそうですが、フレット交換を行ったのを機に電装系もプロに仕上げてもらいたいという事で全体調整・ノイズ処理でお預かりさせていただきました。

セレクタースイッチへの配線はLENZ?の配線材に交換されているとの事ですが、ノンシールド線でキャビティ間をつないでいるためノイズはかなり目立つ状態でした。
   IMG_4782.jpg
元々は菱形のコントロールパネルとロングシャフトポットを使用したアッセンブリのようですが、プレートを撤去してヴォリュームにはスイッチ付きポットを使ってハムバッカーのコイルタップ機能を割り当ててありました。
   IMG_4781.jpg

バラしてみるとABR-1ブリッジの曲りが顕著でしたが、フレット交換時にサドル溝切り深さの調整でバランスを取ってありました。
   IMG_4784.jpg
今回は弦高に関してはひとまず大丈夫な状態でしたので(本来は交換した方が良いのでしょうが)交換は見送りとなりました。

導電塗料を塗布するために部品を全て外し、キャビティ内の塗装を落として下地作りを行います。
   IMG_4785.jpg
セレクタースイッチ~ピックアップキャビティ~コントロールキャビティをつなぐ溝の隅々まで導電塗料を塗る事は困難なので、配線はシールド線を使用しますが、それでもキャビティ内は可能な限り導電塗料を塗り込みます。
   IMG_4786.jpg

導電塗料が乾燥したら配線を行います。
   IMG_4807_1.jpg
セレクタースイッチはクリーニングして再利用ですが、配線材はBELDENの4芯シールドを使用してノイズをシャットアウトしています。
ヴォリュームポット、トーンポットはガリもあったのでこの機会に全て交換となりました。
スイッチ付きポットは回転トルクが軽い物が多いのですが、このCTSのスイッチポットは適度なトルクで良いですね。
配線すべき端子が近い場所にまとまっているため、楽器に搭載した状態でハンダ付けがし難いのが難点に感じますが。

ピックアップはSuhrのDoug Aldrichモデルが搭載されていますが、各ボリュームノブを引っ張る事でコイルタップではなくパラレル配線になるようにしています。
ハムノイズをキャンセルするためにコイルをふたつにしたのに、片側を使わないコイルタップはノイズも増えてしまいます。
パラレル接続する事でシングル系サウンドを得られつつハムキャンセル効果は得られるので、私はこのワイヤリングが好みです。
   IMG_4806_1.jpg
オーナー様のご希望に沿って、ヴォリュームにはスムーステーパー化も行いました。
この抵抗とコンデンサのチョイスは様々な組み合わせがありまして、各社独自の数値が個性となっております。
施工前よりも自然な音量可変が得られるようになったとの事でお喜びいただけました。

全体的にワックスをかけて磨きましたが、あまりギラギラにしても雰囲気が損なわれますので汚れ落としをメインに仕上げています。
   IMG_4808.jpg
今後はブリッジやテールピースの交換で様々なチョイスをされると思いますが、これからも沢山弾いてもらえると良いですね。

納品後にお喜びの感想をいただきましたのでご紹介させていただきます。
ノイズが驚くほど少なくなっていて、
ほぼゼロですね。
以前もブリッジに手を乗せればノイズは小さくなっていましたが、今は手を離した状態でほとんどノイズが無く、
手を触れるとゼロです。
ここまでノイズ処理が効果があるとは思いませんでした!
音は凄くクリアになりました。
ポットから配線材まで変更点が多いので何処の処理が効いたのかはわかりませんが、
以前はミドルが出すぎて太すぎる印象でしたが、各音域がすっきりまとまりバランスよく鳴っているように感じます。
あと、一番驚いたのはスムーステーパーボリュームでした。
ネットの情報等からコンデンサと抵抗を何種類か組み合わせて自分なりに試してみましたが、ハイパスにはなったけどボリュームの変化がスムースじゃなかったり、
「こんなもんかな?」というところで妥協していました。
なので、今回の仕上がりは本当にスムーズなボリューム変化、途中でこもったりせず使える音になりました。
演奏中にバンドとのバランスを考えて、
ちょこちょことボリュームを調整するのでこれは非常にありがたいです。


このようにお喜びいただけると頑張って良かったなと思えます。
またどうぞよろしくお願い致します。



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