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機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
YAMAHA Pacifica USAⅡの全体調整&ノイズ処理
今回はYAMAHA Pacifica USAⅡの全体調整&ノイズ処理です。
2019年夏頃に某動画配信サイトで「YAMAHAのPacificaがハイクオリティ!」というような動画が人気になりまして…
このUSAⅡは2000年初頭のギターですが、併せて再評価されているようです。
   IMG_5505.jpg
アメリカ Wormoth製のボディ&ネックを基本に、WILKINSONブリッジ、SPARZELペグ、Seymour Duncanピックアップなど当時のスタジオミュージシャンの定番アイテムだった部品が搭載されたモデルです。

ネックはしっかりとした太めのグリップでとても握りやすいフィーリングでした。
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コンパウンドラディアス指板にミディアムトールサイズフレットがチョイスされており、プレイヤー視点からはかゆい所に手が届くギターですね。
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ボディは癖の少ないサウンドが特徴のバスウッドにフレイムメイプルトップを組み合わせた仕様になっています。
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以前に配線など交換されているようですが、ボリュームポットにもハンダ付けの熱によって端子の緩みも出ていますので部品交換を行いつつ組み直していきます。
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部品を全て外してから、キャビティ内の黒い導電塗料は削り落した上で、新たに銅系の導電塗料を塗布していきます。
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ネックジョイントスクリュー部分には柔らかいバスウッドなので、穴が広がらないようにわざわざ硬い材を一旦埋めた後で穴あけをするという手間のかかった作りになっています。
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導電塗料が乾いたら配線や組み込みを行います。
配線材はBELDEN8503をホットとグラウンドをツイストして各部品にワイヤリング。
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リアピックアップのタップスイッチだったトーンポットの配線は変更して、リアピックアップコイルのシリーズ/パラレル切り換えにしております。
シングルサウンドの時にもハムキャンセルが得られるワイヤリングです。

ナット溝が高く、外形も余分な肉があったので、適正なサイズに成形を行い磨き上げました。
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フレットや指板のエッジは元々から使用に伴って丸まっていましたが、荒れを整える程度に面取りを追加しています。
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今回、リアピックアップであるTB-4JBの出力が妙に弱いなと思ったのですが、測定してみると片側コイルが断線していまして、DimarzioのPAF PROへ載せ換えとなりました。
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WILKINSONのトレモロは弦高調整時にサドル固定ネジの締め方で変わるので都度締めて緩めてを行わないとならないのが手間ですが、セッティングが決まると滑らかなアームタッチで安定するので気持ち良いですね。
   IMG_5544.jpg
全体的にガラスコーティングを行って納品となりました。

やはり弾いてしまうとPacificaコレクター熱が再燃してしまいますね。
なかなか良いコンディションのUSAⅡに出会えず、いまだ私も所有した事がないので羨ましい限りです。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


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mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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