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機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER+MJT JAZZMASTERの全体調整
今回はFENDER(アジア圏製造)のネックとMJTのジャズマスターボディを組み合わせたギターの全体調整です。
   IMG_5548.jpg
この仮組み状態でお預かりしまして、必要な作業や交換部品を割り出して見積りのご連絡を行い、作業内容が決まりました。

ジャズマスターなのですが、メイプル指板にブロックポジションという珍しいネックです。
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プリセットヴォリュームなどは回路ごと取り外されていて(そもそもピックガードには取り付けた跡がない)スポンジで穴を塞いでありました。
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特徴的なトレモロではなく、ボールエンドを引っ掛けるテールピースプレートが取り付けられていました。
ブリッジサドルはブラス製の弦溝があるタイプになっており、弦の横ズレを防ぐのにも有効な部品ですね。
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コントロールは太い配線材(18AWGほど)が用いられ、それを固定するためなのかハンダの量こそ多めですが、丁寧な作業がされていますのでちょっとした修正で済みそうです。
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トーンコンデンサにはRetro Vibeのオイルコンデンサが搭載されていましたが、今回は持ち込みのロシアンミリタリーのオイルコンデンサに交換していきます。
   IMG_5556.jpg

ここで問題発生!
VIBRAMATEのBIGSBYブリッジを取り付けるアダプターを使用する予定だったのですが、持ち込まれたBIGSBYのコピー品はネジ穴位置が全然異なったのでオーナー様にご連絡。
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4本のマウントボルトのうち前方2か所はまだ使えるのですが、後方2か所は全然合わずでした。
オリジナルの位置よりもネジ穴位置が外側に開けられているブリッジですね。
   IMG_5553.jpg
直接ネジ止めするとしてブリッジをボディに乗せてみると、トレモロのザグリがネジ穴位置に被ってしまい3ヶ所でしか固定出来ない状態でした。
勿論、木材を貼ってネジが効くようにする事は可能ですが、BIGSBYトレモロの下に大きな穴が開いている事は見た目的にも無しだという事で…
   IMG_5558.jpg IMG_5559.jpg
BIGSBYブリッジの正規品を追加手配していただいている間に他の作業を進めていきます。

いつものようにキャビティ内の塗料を全て削り落して、導電塗料を塗っていきます。
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施工前後で写真の向きが左右逆になってしまいましたが、塗布後にアースワイヤーを接続して組み込みを待ちます。
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前後しますが、ピックアップにはSeymour DuncanのSJM-2N/Bのセットが搭載されていました。
   IMG_5562.jpg
ジャズマスターのピックアップは高さはなくても幅が広い形状ですし、プラスチックのピックアップカバーはシールド効果がないので銅箔テープでしっかりとシールディングしてグラウンドに接続します。
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銅箔テープの貼り合わせ面はハンダ付けをして不必要な共振を防ぎます。
諸々の作業が完了したら組み込んでいきます。
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コンデンサが変わっていますし、ポットには緩み止めの菊ワッシャーが入っていなかったので追加しつつキャビティに合わせて取り付け向きも微調整しています。
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フレットエッジはいつものように面取りを行って柔らかい手触りに仕上げています。

BIGSBYブリッジも揃ったので、組み上げて弦高などの調整。
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ベアリングの動きも滑らかさが全然違うし、コピーのBIGSBYは見た目だけでチューニングの安定性なども信頼に欠ける印象でした。
安価ではありますが、値段に釣られて購入されない方が良いと思います。
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ビグスビーブリッジを取り付けると、明らかに音の重心が下がりますね。
ハッキリした立ち上がりになり、一般的なジャズマスターにありがちなチューニングの怪しさや倍音多めのサウンドとは異なる個性的なキャラクターに仕上がった印象です。

ナット溝の修正やストリングリテイナー(ゴールドカラーをお持込み)交換も行いました。
   IMG_5573.jpg
大型のノブもお持込みいただき取り付けさせていただきました。
思いの外、回し易くて操作性が良かったです。
   IMG_5571.jpg

このオーナー様からは多くのジャズマスターを全体調整でご依頼いただいていまして、次はどんなジャズマスターが来るんだろうといつも楽しみです。
一筋縄でいかない難しい加工が必要な事もあるのですけど、いつも楽しく作業させていただいております。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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