機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER USA JAGUARのモディファイ
FENDER JAGUARの大幅な調整改造を行いました。

まずは全体像。
   DSC06145.jpg
キャンディアップルレッドは写真に撮ろうとすると下地のゴールドが反射して難しい色ですね。

お預かり時点ですでにブリッジはGOTOH製T.O.Mブリッジに交換されていました。
   DSC06148.jpg
しかしスタッドのネジに遊びが大きく、ガタつくため交換をしたいという事でした。

コントロール部を順に開けていきます。
<プリセットボリューム部>
   DSC06153.jpg

<ピックアップセレクター部>
   DSC06152.jpg

<ボリューム&トーン部>
   DSC06150.jpg
キャビティ内部にはブラスプレートが入っておりノイズ対策が行われています。
しかし実はこのプレートが共振して不要なノイズの原因になる場合もあるのです。


配線関係を全て外し、ボディのみとなりました。
   DSC06154.jpg

キャビティに残ったワックス成分や塗装を削り落しつつ、背の高いピックアップを仕込むためにピックアップ部分はザグリを掘り足しています。
   DSC06185.jpg
キャビティ壁面にはペーパーをかけて丁寧に削ります。

研削粉を除去したらキャビティにはお馴染みの導電塗料を塗り込みます。
   DSC06190.jpg

ボディバックには…
   DSC06189.jpg
   DSC06468.jpg
なんとバッテリーボックスも増設しました。
この時はジグが無かったため完全フリーハンドで彫りましたが、ラインもばっちり出て良い仕上がりになりました。
この訳は後ほど説明します。


次に電装系の部品交換です。

プリセットボリューム部分はその機能を撤去してミッドブースターのコントロールに変更しました。
   DSC06158.jpg
2つのダイヤルはブーストレベルとハイカットトーンになっており、スライドスイッチはブースターのON/OFFになっています。
このミッドブースターを動作させるために電池が必要なのでした。

依頼者の希望で、ブースターを使用しない時はトゥルーバイパスになるように配線してあり、電池切れの時でも音が出るようになっています。

この9V電池程度の小さな部品がミッドブースター回路です。
   DSC06155.jpg
ディスクリート回路で組んであり、ボリュームマックスで約+23dBまでブースト可能です。

この基板はピックアップセレクターキャビティに収まります。
   DSC06191.jpg
(収まるようにレイアウトデザインをしたから当然ですけども)

ピックアップセレクトのスライドスイッチは、
・ピックアップミックス(フロント&リア)
・ピックアップセレクト(フロントorリア)
・ダミー

という配線に変更してあります。
これはスイッチがどの位置でも音が出るように、という希望のためです。

ボリュームポットやコンデンサなど交換してあります。
   DSC06157.jpg
コンデンサはロシアンミリタリーのスチコンを使用してみました。
メリハリのある可変感がジャガーに合うと思います。
この時はモノラルジャックで組まれていますが、「電池を使うならステレオジャックじゃないとダメだった!」という事に気付きこの後に修正しました。


ガタつきが気になったブリッジはcallaham製のステンレススティール削り出しABR-1タイプに交換しました。
   DSC06455.jpg
部品だけで25000円もする高級ブリッジパーツです!!
サスティンや鳴りがこんなにも変わるのかと驚くパーツです。
輪郭がくっきりして抜けてきます。
スタッドやサムナットもステンレススティールからの削り出しで作られています。
   DSC06465.jpg
ピックアップはVintage Vibe Guitars製を持ち込みで搭載しました。
これはジャガーピックアップ形状でありながらP-90のトーンが出るという物で、オリジナルのギャリーンとしたサウンドでは無く、太くて粒立ちの粗いトーンが特徴です。

指板やフレットのエッジはいつものように手作業で丸めてあり、これは依頼者の方にも好評でした。
   DSC06466.jpg

最終的には弦のテンションを確保すべくネックの仕込み角度を変えたり、指板のRに合わせてブリッジの溝を切ったりと細かい調整を行いました。
   DSC06463.jpg


・全体調整・ノイズ処理(配線交換含む) \12,000
 ラッカー塗装 \1,000UP
・ブリッジ交換(スタッド打ち替え含む) \10,000
・バッテリーボックス増設加工(部品代込み) \10,000
・ミッドブースター回路搭載 \1,6000

(使用部品)
ボリュームポット \1,050
トーンポット \1,050
トーンコンデンサ \840
STEREO ジャック \525
JG/JM SWITCH ON-ON BK \1,260
CALLAHAM ABR-1 \25,000


合計\78,725でした。

大幅な改造を行ったのでギター調整としては高額な内容となってしまいましたが、納品後に嬉しい感想をいただきました。
なにより驚いたのがネック周り!
ロールド・エッジにしてもらったからか ナットからブリッジまでの弦高がちょうど良いからか 手に吸い付くような感じに。
当初から ジャズマス+ジャガー+ストラト みたいなコンセプトだったので音的にかなり近づきました。
ロック・ジャズ・ブルース・エレクトロの変体系等のジャンルをやっているのでこの子だけで行けるんじゃねって思ってます。




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