機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
HUMAN GEAR VIVACEの修理
多くのプロギタリストから多大な評価を得ているHUMAN GEARの扱う音響機材の中で、VIVACEというペダルがあります。

これは2011年の写真ですが、TAKUYA氏(ex:J.A.M.)の足元にもセットされていました。
   DSC07185.jpg

今回はこのVIVACEの修理です。
   DSC08201.jpg

まずはHUMAN GEARのページから紹介文を転記させていただきます。

ディスト-ションがかかったパワ-コ-ド・サウンドには常に問題が付いてまわる。
良質なチュ-ブアンプのナチェラル・ディスト-ションは素晴らしいサウンドを持つが、誰もがこの限られた素晴らしいアンプを所有できるとは限らない。
このヴィバ-チェはパワ-コ-ド時に他の優れたオ-バ-ドライブ、ディスト-ション・ユニットと併用して使うために開発された。
通常のユニットをパワ-コ-ド時に使用すると、濁りの強い汚れたサウンドとなることが多い。
しかし「歪み」は必要である。ヴィバ-チェの歪みは濁りがなく厚く美しい歪みをチュ-ブに送り出す。
原音をくずさず倍音のみにオ-バ-ドライブがかかり、最も大切な音学的な歪みを加えることができる。
それはデジタルで処理された音ではなく、豊かな倍音を持つ、弦の音がしっかりと聞こえるオ-バ-ドライブ・サウンドなのである。
通常ヴィバ-チェはオンのままプレイを続けることができる。
シングル・ノ-トになったら優れた他のユニットをオンすれば良い。
この時、他のユニットはヴィバ-チェの前に置いていだきたい。
ヴィバ-チェの後にFETなどを使ったチュ-ブ以外の増幅ユニットがあると音がつぶれてしまう。
この事からチュ-ブ・アンプと理解されているのだが、アンプの内部においてインプットとチュ-ブの間にチュ-ブと違う増幅装置をもつアンプ(マ-シャルJCM-900シリ-ズなど)とはマッチングしない。
あくまでもチュ-ブ・アンプの基本であるギタ-の信号をチュ-ブで増幅してある「優れたもの」に限られる。
バッテリ-を使用する場合はデュラセルまたHUMAN GEARがお勧めするものとして、プロセルを使っていただきたい。
とくに歪み系ユニットの場合バッテリ-の性能が大きな差となる。(3時間から4時間以内がベストなサウンドを維持できる。)ACアダプタ-の場合は(9V)の使用をお勧めする。



色々と難しい事が書いてあるように思われますが、結果的に音が良ければそれで良いと思いますし、事実とても良く出来たペダルだと思います。

それはさておき、今回は「突然音量が上がらなくなった!から原因特定と見積りを出してくれ!」という事でStudio GREAMに入ってきました。
   DSC08202.jpg
躊躇なく開けます。(勿論、持ち主には工程は説明して了承は得ております)

基板はプラスチックケースに覆われ(隠され!?)取り出すのにも一苦労です。
   DSC08203.jpg

このプラスチックケースを開けると基板が登場します。
   DSC08204.jpg
どちらも黒いホットボンドで頑丈に固定されていますね。
   DSC08205.jpg
なかなか故障原因の特定するところまで至れません…
ハンダ付けは…うーん…音は出てるから良いのかもしれないけど…ツアートラックの振動にさらされたとしたら怖いなぁというのが本音。

内部はなかなか目にしないようなトランジスタが沢山並んでいますね。
グレーのはNPN、真鍮色のはPNPタイプって事だけ書いても大丈夫かな。
   DSC08208.jpg
回路図は修理のために採取はしましたが、製作者へ配慮し公開は控えさせていただきます。
   DSC08209.jpg

問題の故障原因なのですが「2」と書かれたトランジスタがありますが、これの不良でした。
   DSC08221.jpg
開けた時には他の部品に比べて明らかに変な角度で取り付けられていましたし、ケース上面(数字が書いてある部分)は僅かに膨れていたのです。
取り外してトランジスタチェッカーにかけたらやっぱり破損していましたので、取りあえず汎用トランジスタを載せてみたところバッチリ音量が上がります。

サウンド的な拘りがあるペダルですからやたらなトランジスタを載せるわけにもいきません。
かといって同じ部品の入手は困難だと判断しまして、他の正常なトランジスタを外して特性測定を行い、動作特性の近い現行部品で修理する事になりました。

実際に部品を差し替えて音を聞きながら選んだので、音質的な違いは少なくても私の耳では遜色ないサウンドに持って行けたと思います。

その他、ハンダ付けが怪しい部分は修正も行い組み直しました。
これからまた第一線で活躍してくれる事は間違い無しです!!

今回は故障個所の特定が比較的早かったので良かったですが、ドツボにハマると修理代15000円とか行きそうな可能性もありますね…そうなるとメーカーに出せるならその方が安心かと思います、うん。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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