機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
JIM DUNLOP GCB-95ワウのモディファイ
過去にも様々なモディファイを行ってきましたJIM DUNLOPの定番ワウであるGCB-95を今回も改造しました。
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内容はトゥルーバイパスとLEDの設置ですね。
これだけ書くと何の変哲もない感じですが(笑)

お預かり時の中身はこのような状態。
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2000年前後のモデルでしょうか、私が初めて買ったワウもこんな中身だったような…

LEDなのですが、つま先のスイッチ付近に設置してあるモデルは多いですが、踏み面の陰になって意外に見にくいと感じます。

「踏み面の可能な限り右上位置に設置したい!」との希望をいただきましたので、部品が収まるスペースを確認してゴムシートと併せて開口しました。
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こちらはトゥルーバイパス配線も完了した状態ですね。
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踏み面にLEDを設置した消灯状態ではこのような感じです。
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LEDの飛び出し量を調整して、ゴムシートよりも少しだけ下げているので、体重を掛けて踏んでもLEDには荷重が加わりにくいように配慮しました。

点灯すると青白く光ります。
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足の置き具合次第では、つま先にLEDが隠れてしまう事もあるとは思いますが、下のケースに付いているよりは格段に見易いと思います。

スイッチ交換・LED増設のトゥルーバイパスモディファイ 6500円
上蓋にLEDを仕込む場合は、ケースをバラす必要があるため、1000円追加で承っています。
(上記価格は税抜きです)

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Morley MAVERICKワウのモディファイ
今回は当ブログを見られて千葉県よりMORLEYのMAVERICKというワウのモディファイ依頼をいただきました。
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踏み込むと自動でON、ペダルから足を離すとOFFになる光学式スイッチにより、快適な操作性がポイントのモデルですね。

・ワウがONになると音量が上がってしまい使いにくい。
・現状でも著しく劣化する訳ではないが、バイパス音をもう少し改善したい。
・ワウの掛かりをもう少しマイルドに滑らかにしたい。

上記の希望に対して作業を行っていく事になりました。

中を確認してみると…
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以前のタイプはケース内部に余裕のある設計でしたが、小型化のため可変抵抗器を設置できそうな空きスペースがありません…



…と言っていても進まないので、基板の中でベタグラウンドになっている左下部分をカットしてスペースを作りました。
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また、基板上の定数を変更してサウンドキャラクターを調整しています。

ワウのボリュームは、このように小型基板を作ってポットと一体化させて取り付けました。
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ケースに収めたらこのような感じですね。
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サウンド変化の一つとして、内部にトリマーも用意してみました。
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これを回す事で、ワウ回路への入力レベルの調整ができるので、サウンド変化も伴った音量調整が行えます。

最後にステッカーを貼って完成!
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サウンドの方向性としては、ソウルやファンク系に使えるようにというご希望でしたので、ノーマルよりもピーク周波数をほんの少し下にシフトさせたりしています。
また、バイパス音の硬質な感じを減らして低音域のふくよかさも出したアレンジとなっていますね。


ワウ回路ヴォリューム追加加工 5000円
バイパス&エフェクトトーン調整 7000円

合計12000円(税別)でした。




当ブログ記事を見て同様の改造を!とご依頼を頂いておりまして、時間はだいぶ経ってしまいましたが加筆修正の上でご紹介させていただきます。

作業内容は基本的には変わりません。
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内部にトリマーを設置しても、裏蓋を開けるのが結構面倒だったりしますので、外側から調整できるように仕様変更を行った、という内容です。
こちらは作業前の内部基板。
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ケース上部以外に側面にも新たな穴を開口しています。
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作成したボリュームアッセンブリ基板はこちら。
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メイン基板は前回と同様、ベタグラウンド部分を切除してスペースを作りました。
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しっかりと収めるとこのような状態になります。
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ノブが付いているコントロールはワウのアウトプットヴォリュームで、側面の穴はインプットヴォリュームの調整です。
細いドライバーで回して調整する方式ですね。
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このワウはLEDも青色の物に交換してあります。
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そして更に推し進めたモディファイがこちら。
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そもそものコントロールを表から操作できるようにノブを2個並べちゃおう、という仕様です。
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内部スペースはギリギリ。本当は小型ポットを使用する方が寸法的にも精神的にも余裕がありますが、何とか完成。
0.5mmずれると入らないので、穴あけはとてもシビアでした。

今回の作業はINPUT&OUTPUT VOLUME追加加工で12000円(税抜き)です。
同様の作業をご依頼いただける場合、写真とは可変抵抗器の形状が異なるものを使用する場合がありますが、動作に違いはありません。

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VOX V847Modの再組立て
今回はヴィンテージWAHに肉薄のサウンド!という事で人気があるらしい某社のモディファイが施されたV847が持ち込まれました。
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買った時からまともに音が出ずにしまい込んでいたとの事ですが、ふと思い出して何とか使えるようにしてくれと修理依頼をいただきました。
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このモデルについての詳しい事はネットを調べればすぐに見つかるので割愛しますが、内部にトリマーが3つ用意され各年代の特徴的なワウサウンド定数に微調整が出来る仕様のようです。
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使用部品や配線材もヴィンテージパーツ一辺倒ではなく、拘りを持ってチョイスされているような感じです。
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しかし各部のハンダ付けは約5万円ほどのお値段する物にしてはお世辞にも上手いとは言いにくく、しっかり付いていない部分もあり…
これらが音が出ない原因かなと思ったのですが…


基板を裏返して見て唖然としました…
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素人のハンダ付けもいいとこで、イモハンダは勿論、ハンダブリッジによるショートも起きていて…「こんなのが本当にそんなに高評価なワウなのか?」と疑問を持ってしまいました。
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スイッチの配線も呼びハンダしっかりとはされていない状態で、いわゆるテンプラと呼ばれる状態。
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増設されたDCジャックの穴も無駄に大きくよれて開口されており、このままではしっかりと止まらないのでワッシャーを追加して取り付けする事で対処します。
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しかしこれをベースに修正するのも余計に骨が折れるので、全て外して回路定数を見直しつつStudio GREAMオリジナル仕様で作り直しする事にしました。


まずは全バラシの上でネジ穴を開口してラグ板を立てます。
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ラグ板のグラウンド端子下には銅箔テープを敷いて確実な接続を行い、念には念をでフランジナットには緩み止め剤を塗って締めています。

パズルのような空中配線を行って、昔ながらのハンドワイヤリングで組み直し。
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インダクターとコンデンサなど部品の2~3個は再利用しましたが、その他は全て新品部品で組みました。

運搬や使用時の振動で部品が動いて金属疲労を起こさないように、ホットボンドを用いて一部のパーツは固定してあります。
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電源部分にはノイズフィルタも搭載し、トップまで踏み込んだ時のサーっというノイズの軽減も行っています。

スイッチ配線は現代的なトゥルーバイパス仕様ですが、メインの配線材は80年代のBELDEN製を使用してみました。
グラウンドと電源ラインにはビーメックスSを使用しています。
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定数を煮詰めた上で必要とする値が製造されていないものに関しては合成抵抗で作ったりして数値を決めた結果、ペダルの可変に合わせて歌うようなワウサウンドになりました。

この改造はワウケース持込みの内部総入れ替えで25000円(税別)で承ります。
インダクターやポット、スイッチも交換しますし、LEDを取り付ける事も可能です。
元々のインダクターなどサウンド的に再利用出来る物があればその分の部品代を削ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

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ERNIE BALL VP JR.(VOLUME PEDAL)のモディファイ
巷には各社からボリュームペダルが販売されていますが、どのモデルを気に入って使用されていますか?

私は大学時代にはERNIE BALLのボリュームペダルを所有していたのですが、その音痩せが嫌で結局使わなくなってしまいました。

当時は楽器販売店に勤めていましたが、ピックアップ交換はしても、エフェクターを自分で改造するなんて考えはありませんでしたから今思えば仕方ないですね。

しかしこの仕事をするようになって、同様の悩みは各方面から耳にするようになりました。

当時は出来なかった事が今ならば出来る!という事で…
そんな折に東京時代からStudio GREAMを応援してくれている屋代様より、そのERNIE BALL(アーニーボール)のボリュームペダルの改造依頼をいただきました。
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これはノーマルの状態。
6180という品番のVP JR.です。

沢山あるボリュームペダルの中でも、頑丈で(ノーマル状態では)劣化も少なく人気のペダルですね。

しかしそれでもノーマル状態ではボリュームが10~0と自然には落ず、
10、8、5、3、2,0みたいな急激な可変に感じるのです。

早速バラしてみました。
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IN/OUTジャックの間に250KΩの可変抵抗器が挟まれたシンプルな構造です。
可変抵抗器がとっても小型です。

構造上、パッシブ回路なので厳密にいえば何をやっても劣化は避けられません。
しかしその変化をより少なくし、出てくる音が好意的な変化であれば良いというテーマで、中身を全て入れ替えます。


このアルミブロックはボリュームポットを取り付ける部品です。
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今回のモディファイにおいて心臓部分である可変抵抗器は、サイズも大きなオーディオ用パーツを使いますので、取り付け出来るようにこのブロックに加工を施します。
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この段付きにブロックを掘るのが神経を使います。

元々サイズの大きい可変抵抗器が使用されているモデルならばこの加工は不要なのですが、昨今のシェアはジュニアタイプが殆どですから毎度加工する事になります。


細かい部分は企業秘密のためお見せできないのですが、組み立てが済んだアッセンブリはこんな状態です。
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早速ケースに組み付けて、後方から撮影してみた写真。
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なかなか珍しいアングルですね。

外見はステッカーが貼ってあるのと、ちらっと見える巨大なボリュームポットぐらいしかノーマルとの違いが見受けられませんが、その可変感は別ものですよ。
しっかりと10,9,8,6,5,4,3,1,0ぐらいの滑らかさで可変してくれます。
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感情に追従するボリュームペダルといった感想です。

ともするととても地味なペダルですが、その変化はノーマルとは別物です!
今回はハイインピーダンス仕様で作成しましたが、ローインピーダンス用ももちろん作れます。

ボリュームペダルは持ち込んでいただいて12000円でこのモディファイは承っております。
(往復の送料は別途必要です)




そして上記作業はインピーダンス固定(ハイインピーダンスかローインピーダンスのどちらか)での作成でしたが、両方を切り替えられるHybridバージョンも作製可能です。
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作業手順としては殆ど変わらないので、似たような写真は割愛してご紹介させていただきます。

心臓部を取り去ったケースはどこか物悲しげですね…
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こちらが心臓部。
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アッセンブリとして取り外す事が出来ます。

そしてアルミブロックに段付き加工を行って、可変抵抗器を取り付け。
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ハイインピーダンス用とローインピーダンス用で回路を分けてありますので、配線の本数も増えていますね。
配線材はBELDENの80年代の物をこの時は使用しています。

ジャック交換と共に、フロントパネルにはスイッチを取り付ける穴を空けたりして組み立てます。
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抵抗やコンデンサを接続して、抵抗器の可変カーブ調整を行っているので、細かい作業が必要です。
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動作チェック後にラベルを貼って完成です。
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ローインピーダンスの信号にハイインピーダンスモードで接続しても問題はありませんが、高音域がぎらついたり、S/N比が悪い場合にはスイッチをロー側に切り替えてみると良いと思います。


このインピーダンス切り替えスイッチ増設はモディファイ基本価格に3500円追加で承っています。




今までハイインピーダンスとローインピーダンスの切り替えはありましたが、ハイインピーダンスの範囲でハムバッカー用とシングルコイル用みたいな物は無かったと思います。
今回、250Kと500Kのインピーダンスを切り替える仕様にて作成しました。
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ケブラーワイヤーを極力緩めないように配慮しつつ作業に取り掛かります。

いつものようにポット取り付けブロックに段付き加工を行ってポットを納めます。
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配線材には80年代の物で、撚り線をハンダで固めて単線のようにしたワイヤを最近気に入って使用しています。
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詳しくは公開出来ないので、想像して下さい。
「自分のペダルもこのようにしたい!」場合は作業依頼をお待ちしております!
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ミニスイッチはラベルの通り250Kと500Kの切り替えです。

巷に出回っているヴォリュームペダルで500Kの抵抗値を持つ物は殆ど無いのです。
BOSS FV-500Hと言いつつも、実は250Kの抵抗値だったりしますし。

ほんの僅かな差ではあるのですが、明らかに高音域の抜け方が違うので、これはこれで使い道があるな、と思った内容でした。





ケースのコンディションがしっかりしていれば、ガリが出てようがインピーダンスが違おうが改造用には関係ありませんので、ボリュームペダルの音痩せでお悩みの方は是非試してみて下さい!



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YAMAHA AD-10(ANALOG DELAY)のモディファイとノックダウン
今回は大手術でした。
エフェクターのケース入れ替え作業をノックダウンと言うのですが、大抵はオリジナルよりも大きなサイズになるし、かかる費用の割には効果が薄いと感じていまして、あまりオススメしてこなかったのが本音です。

ただ、とにかくこのペダルの音が好き!という熱意に負けまして…オリジナルと殆ど同じサイズのダイキャストケースを入手出来た事もあり、取りかかる事になりました。

こちらが作業前。
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YAMAHAの一時期のペダルに統一デザインとして採用された特徴的なルックスですね。

電源はAC100V駆動なのですが、このペダルは以前のオーナーによってコネクターピンを抜いて、内部で電源トランスに直接結線されていました。
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手作業の配線が時代を物語りますが、これを新しいケースに収めるために、配線の位置などを仔細にマークしておきます。
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現物合わせで寸法を割り出しては穴あけして組み込み確認を繰り返して、必要な穴を全て開けました。
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いつものように四角い穴はヤスリ作業なので、この角穴を開けるのが一番大変でした。
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基板の余分な部分は切り取ってやすりで寸法を整えます。
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ポットやLEDなどへの配線は既に一部取り外している部分もあります。
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基板上のコンデンサ類はオーバーホールと共に配置変更も必要なのでこの後で部品交換も行いますが、ひとまずケースに基板が入るところまできました。
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この後で更に余分な部分を削ったりして整えます。

ポットやLED、ジャックなどを仮組みしてみて、きちんと裏蓋が閉まる高さに収まっているかを確認します。
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オリジナルは4ノブですが、INPUT LEVELはいつも全開という事なので内部固定の上、3ノブで作成しています。

上の写真と比べると基板が更に削られている(大きなコンデンサが外されて、その横のコネクタピンも撤去しています)事が判りますね。
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しっかり収まる事を確認したら塗装に進みます。
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モビルスーツのキュベレイをイメージしたホワイトにピンクのワンポイントという希望に沿って塗装しつつ、オリジナルのようなラインも欲しいという事でこのような感じにしてみました。

裏蓋までラインが途切れずに、ぐるっと一周するように塗装しました。
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塗装乾燥後に組み込み。
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こちらの写真ではコンデンサ類の交換やLED明るさ調整のための抵抗交換なども済んでいます。

気になる表情はこんな感じになりました。
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白下地にピンクを塗って、マスキング後に白を再度塗っているので、白部分もうっすらとピンクがかった色合いになっています。
ネジ類は艶消し黒にする事で、モビルスーツの機械感に一役かっています。
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電源ケーブルはアンプやパソコンなどで一般的な台形型の3ピンタイプに変更しました。
L字の電源ケーブルなどもあるので、ボード内配置にも自由度が増しますね。

これから活躍してくれると嬉しいですね。



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